2013年5月12日日曜日

生後10日目 私の母と、初対面




妻は退院してから、必ず5時前に起きている。乳房が張るせいもあって、3時半に起きることもあるそうだ。無理してないかと聞いてみたが、夕方には少し眠くなることもあるそうだが、体調は良いらしい。退院が延期になった時は、ちょっと泣きそうになったと言ってたが 、基本的には明るく過ごしている。今朝は頂きものの赤ちゃん服をずっと分類していて、可愛いものを見つけては「うゎー、うれしー」と歓声をあげている。


口唇口蓋裂にかぎらず、生まれた子どもになんらかの障害があった場合、お母さんのショックは大きいと思う。そこで重要なのが、妊娠中のできるだけ早い時期での正確な診断だ。それによって両親の心の準備、出産時のサポート、その後の地域連携などがスムーズに行える。

妻がかかった産科医師は、県内でも随一の技術と見識を持ったベテランの先生。数百キロの距離や3~4時間にも及ぶ待ち時間をものともせず、他県からもその先生の診断を受けるために来られる妊婦さんも多数おられるほどだ。妻の場合は、産科外来看護師時代に長くその先生のもとで働いていた(スタッフには滅法厳しかったそうだ)ということもあり、高齢出産でもあるし、万全を期してその先生にかからせていただいた。そういった情報に乏しい方、特に高齢出産の方は、妊娠が判明したらできるだけ多くの正確な情報を収集して、信頼できる先生にかかっていただきたい。

息子の口唇口蓋裂を先生に教えて頂いたのは19週5日での4Dエコーを見ながらのこと。先生の言い方から、その前のエコーでも疑いは持たれていたようだ。ダウン症に関してはそれよりかなり前の段階で「おそらく問題ない」と告げられていた(私は不勉強なことに、エコーでダウン症のスクリーニングができるという知識がなかった)。

出産まで5箇月あることで、心の準備が十分にできる時間があり、妻の気持ちが落ち着いていたことが何より大きい 。私が夫として心がけていたのは、「大丈夫。全然問題ない」と大きく構えること。ただでさえ妊婦は精神的不安定になりがちだし、まして妻は2箇月入院するほどの悪阻。胎児の病気の不安まで抱えていては、出産まで耐えられなかったのではないだろうか。

そういった心の余裕からか、誕生から10日目の今、妻は息子の顔を私以外の人間に見られることへの抵抗が少なくなってきたようだ。だが心ない言葉を吐きそうな身なり(必ずしもそうとは限らないが)の若い男女には、絶対に見せないと言っている。人を外見だけで判断するのは良くないが、しかし内面は必ず外見に出てくる。だから誤解されやすい身なりをしてはならない-というのが、私達夫婦の考え方だ。

・・・

今日は正午に母を迎えに実家に行って、病院に連れて行って初めて会ってもらった。晩婚で私の子の顔を見るのを随分待たせてしまった身としては、親孝行のスタートラインには立てたのかなと思う。


母はさすがに手慣れた様子で息子を抱いて、初対面の孫に色々と話しかけてくれた。もちろん母にも事前に口唇口蓋裂のことについて十分説明できていたので、母としても落ち着いて対応できたのだろう。今日は息子も起きている時間がとりわけ長く、母にも喜んでもらえた。

チューブによる哺乳はコンスタントに3時間毎・60ccで、体重も出生時に戻った。これは一般的な推移だから、哺乳のハンデを考えれば息子は人一倍頑張っていることになる。父ちゃんも負けずにがんばるからな。

昨日書いたように、今後のの予定は明日・明後日と入院し、明々後日の朝に退院。その足で医大附属病院ヘ向かう。その日私はどうしても外せない仕事があって、未明に出勤して3時間ほど作業し、午後半休扱いにしてもらって、何とか医大付属病院での初診に間に合わせるつもりだ。

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