2015年2月10日火曜日

生後650日目 お嫁さんの義務はどこまで・・・?

妻は看護師経験が長いのと社交的な性格が相まって、多くの人から病気のことで相談を受ける。基本的には「○○科のお医者さんへ行くといいよ」という返答になるのだが、昨日受けたという相談・・・というか愚痴に近いが・・・それは深刻なものだった。

電話の主は主婦(以後、「お嫁さん」)なのだが、義父が膵臓癌の末期の状態で遠隔転移もあり、閉塞性黄疸も出ているという。既に外科手術は不可能。重い糖尿病もあって化学療法も難しい状態。ここに至って冷静に考えるならば、遠くない「その時」までのQOLを改善することが主体になるはずだ。様々な病院に行ってセカンドオピニオンを聞いたが、どこも「できることはありません」という回答で、最終的に義父は病院から実家に帰されたという。

義母は元気だが足腰が不安になってきており、義父のケアおよび「その時」以後のことも考えた結果、義父と義母の家(つまり旦那さんの実家)に引っ越すことになったという。今の住まいは戸建で、まだローンが残っていたが、ギリギリローンが払えるくらいの値段で売れたそうだ。便利なところにあったそうだが、実家はそこから車で30分のど田舎。。。

既に義父の食事などもお嫁さんが準備しているのだが、閉塞性黄疸が出ている状態なので食欲が湧くはずもなく、ゼリー状食品を何とか飲み込める程度らしい。「おとうさん、食べられるものを食べればいいのよ」とお嫁さんは言っている。ところが・・・

義母はその食事が気に入らないらしく、今の状態では絶対に食べられそうにない量の食事(健康な状態なら体に良いと思われるもの多数)を食べさせようとするらしい。当然食べられないのだが、そこで義父を叱咤してしまうらしい。そこにお嫁さんの御主人が「そんなもん食べられるわけない!」と反論して喧嘩になる。。。というこの状態を、義父はずっと黙って辛そうに見ているそうだ。

お嫁さんはこの件で忙しく、この1か月、同居家族以外と全く喋っていなかったそうだ。もうストレスが極限に達したために「誰か聞いて・・・」状態で妻に電話してきた・・・そんなところらしい。

ちなみに御主人にも持病があるそうで、ひょっとすると御主人の病院への送り迎えもお嫁さんの担当になるかもしれない。義母の足腰の状態が悪化すればそちらの介護をすることも、可能性としては高い。

・・・と、そこまで聞いて私は・・・

「いや、いくら嫁に来たからって、そこまでやらなきゃいけない義務ってあるのかなぁ・・・。言葉は悪いけど、超貧乏クジじゃん」

と思わず呟いた。お嫁さんはまだまだ若い(確か20代)。お子さんも小さい。何か何までおっかぶせ過ぎではなかろうか。。。

「『私、今年は大殺界らしい』って言ってたわ」

いやそういう問題ではないが・・・。

それはともかく

私が思うに、まず義母が考え方を変え、遠からず「その時」がくるということを受け容れる必要がある。残された時間はそれほど長くない。緩和ケアなどを導入して苦痛を和らげ、本人が会いたい人に会い、やりたいことをできるようにサポートしていく事が重要だろう。寝たきり状態になってしまってからでは遅いのだ。

その後は、お嫁さんへの負担軽減策を親族一同で話し合うべきだろう。

・・・

息子は昨日も平常通りの暴れっぷり。最近は特に、物を投げるスピードと飛距離が半端ない。引き戸のガラスをアクリル板に替えていなければまた割れていたことだろう。アクリル板でも若干不安だが、もし割れたらポリカーボネートにでもしないといけないのだろうか・・・(^^;;;


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1 件のコメント:

  1. お嫁さんの義務と言うより、息子のお嫁さんに何かしてもらうのであれば、まずは、感謝の意が無ければならないと思うのですが、如何でしょうか。 パートナーの親のめんどうをみる為に結婚する人間などいません。 同居するにしても、面倒を見てもらえる事自体に感謝できない両親は、やはり今の社会では、老人失格だと思う今日この頃です。 子供の世話他、人生親の介護の為にある程度は時間を使ったとしても、それで自分の人生を犠牲にしてはならないし、犠牲にさせる老人は、如何なものかと思うのです。 せめて感謝する事を忘れてはならないのではないでしょうか?
    何時もながら、勝手なコメントですみません。 東京の老人より。

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